「サボもう海に出るのかぁ
私も頑張らなきゃ!」
パンッ
突如乾いた音が聞こえた
え…
港に走ると
「サ、サボーっ!!」
船は破壊されてサボは赤く染まっていた
「サボ!サボ!」
私は周りの制止を振り切って海に飛び込んで船に向かう
するとパンっと再び音が聞こえて直感で死ぬと分かった…


「真奈美!どこ行ったんだぁ!!」
天竜人が帰った後直ぐに真奈美の捜索が始まったがいっこうにみつからない
あきらめた人や、違う島に流れ着いたのではと言う人もいた。
「真奈美…生きてればいつか会えるよな?そうだよにねエース…?」
「ルフィ…そうだな。きっとあえるさ」
この海のどこかに今いるんだよな。…真奈美、この海でまたあおう。それまでに、俺は強くなるから!


「…え」
目の前は黒い服の男達。
怒ったような叫ぶ声聞こえて私は走り出した。
ここどこ?…それにしてもここ…重力がヒドい。
動きずらいな…
ちらりと後ろを見ると一人の男が銃を構えていて
サボのあの光景が目の前に広がる。
殺す…
サボを殺したあいつも追いかけてくるやつも殺す。


一面に広がる朱
一人佇む少女。
「ボス…殺しますか?」
隣にいた部下が尋ねてきた
「いや…まて」
ヒックヒック
「サボ…」
それをみて胸が騒いだ
「お嬢さん」
ビクッ
「だれ?」
見上げてきた顔は赤い瞳に猫のようなつり目
吸い込まれるような目に思わず息をのんだ
「わしの娘になるか?」
「え…」

「中国マフィアの娘で良かったらなるかい?」
一瞬考えた。
金も無い知らない場所
それなら…
「なる。」
「分かった。名前は?」
「真奈美」
「いい名前だ。」
当たり前だ。だっておじいちゃんやエースにダダン、みんなが考えてくれた名前だもん…
そう考えて再び悲しくなった。
「おじさん、私強くなりたい…だから、私を…仲間にして下さい。」
戻れた時の為に強く…
強くなりたい!
私は強くなろうと必死に銃や剣、合気道などを習った。
おじさんは強いだけではだめだと料理や文字、計算、専門知識など幅広く教えてくれた。



それから5年後、私はできた娘であり部下として生きていたがおじさんは銃で撃たれて死んだ。
血は繋がらなくとも家族だったおじさんは私を庇って撃たれて死んだ…

「お前のせいでボスは死んだんだ!お前の顔を見たくない!死ね!」
次のボスは仲間だった一人…私は裏切り者という肩書きで命を狙われた。
逃げて逃げて逃げた。
仲間と闘いたくない。
例え命を狙われたとしたって…
私は一度家に戻りなるべく多くの武器を持ち変装して逃げ出した。途中船みたいな物に身を潜めてそのまま眠りについた。


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