明日は雪
そうに言ってたから朝になったら一面真っ白
…そう思ってたのに
「雨……」

楽しみにしてた雪だるまも作れない
「はぁ…」
「どうしたんだ?」
「雪じゃなくって雨なの…」
そういうとただふーんと言っただけで後はなにもしゃべらない
「もう一回寝よ?」
そういってローの着ていた服を引っ張った。
ああ。とローはそう呟くだけ
でも、私についてきてくれる。
「ねえロー」
「なんだ」
「寒い…」
そう言えばベットの中で丸くなっている私を抱きしめる。
「ねえロー」
「…なんだ」
「雪だるま作りたかったな」
そう言うと私はローの温もりが心地よく眠りにおちた。



『ここどこ?』一面の白い世界。
なんだか怖く感じる。
『ローどこ?』
一歩一歩歩くけど、どこまでも続く白………
『ロー…ロー…ロー!』



「どうしたんだ?」
はっと目を開ければ目の前にはロー
「ローがいなくなって…」
そう言うと抱きしめていてくれた腕に力がこもる
「大丈夫だ。夢の見過ぎだ」
そういわれてやっと夢だったと気がついた
「それより真奈美窓の外見ろ」
「雪……」
少し雨の性で水っぽいが雪が降っていた
「綺麗…」
私はベットからでて窓辺にあるソファに腰を下ろした
「真奈美…外いくか?」
そう言われたがふるふると首を振る
「夢で白くて…でもローがいなくて…だからいい」
そう言うと呆れているのか意味が分からないのかローは眉をひそめた
「私、ローが一緒じゃなきゃ雪遊ばない」
ちらりと顔を見るといつもの隈のある顔が幼く感じるくらいぽかんとしていた。
「ロー?」
「いや…なんでもない」
名前を呼ぶと我に返ったのか顔がいつものように戻った。
「真奈美…」
名前を呼ばれてローのもとへ行けば唇に軽いキスが落とされる
「俺はどこにも行かないから雪で遊んでこい」
本当は遊びたいんだろ?
そう言われてちらりと窓の外を見る。
すでにベポは外で楽しげに遊んでいて私も混ざりたくなった。
でも…
「また今度遊ぶ。ローと一緒に今日は1日寝るの」
そう言えば俺の予定はどうなるんだと苦笑されながら言われたがローはベットに横になる。

「ロー、大好き」
「俺は愛してる」
そう囁きあえばどちらともなくキスをした。




(船長!真奈美!雪だよ雪!)
(ベポ、今は部屋に入らない方がいいぞ)
(なんで?)
(えと…二人とも寝てるみたいだから)
(ふーん…わかったぁ)
((船長、真奈美さん…朝からはやめて下さい))

▼白の世界で君を求める

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