プルルル
出て…早く出て…
悪魔が戻る前に…
『真奈美どうした?』
「会いたくて、会いたくて
本当に会いたい時
電話してもいい?
メールしてもいい?」
『別にいいけど…』
「声が聞きたいの
どうしようもないくらい…」
『会いに来いよ』
「静雄に会いたいけど
会えないから…
何かで繋がっていたいの」
『そうか…俺やトムさんとかヴァローナも待ってるから来れたら来いよ』
「会えなくて、会えなくて
すごく苦しい…
だけど静雄への思い
どうしても消せなくて…
静雄が居ないことが
寂しくてたまらない」
『俺もだ』
「あなたに会いたいけど
会えないから…
もうこの気持ち諦めたいんだ…」
『そうか…』
「…けど無理なの
静雄のこと大好きだから」
『俺も好きだ』

「会えないけど会いたくて…
もし、よかったら
会いにきてくれる…?」
『別にいいぞ』
「ありがとう…ありがとう…本当にありがとう
タスケテ…」
『どうした?助けてって…』
「バイバイ…
悪魔が戻るから」
『どういうツーツーツーツー
寂しいよ…静雄…
合いたいの…
どうしようもないくらい…
でも…
今の私は会いに行けない…
助けて…

この鳥籠から
私を出して…

手足の鎖を取って…
「ただいま。いい子にしてたかい?真奈美ちゃん」

この悪魔から私を助けて…
「臨也…さ…ん
出して…」

静雄…合いたいよ…

「いやだな。それなら静ちゃんじゃなくて俺のになってくれなきゃ。まあ、実際今の状況じゃ俺のものだからそのままいてくれるほうがいいんだけどね。」

静雄…助けて…

▼叶わない願い

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