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だるい。かなりだるい。 そう思いながらベッドから出てきた。 途端にふらついて倒れた。
「おせぇ…」 そう呟きタバコの火を消す 元はといえばあいつが出掛けようなんて言ったんだろうがっ! 「…行ってみるか」 俺は新宿へと足を運んだ
ピーンポーン 反応はない ドアノブに手をかけた 「え…?」 開いてないと思っていた ドアが開いた 恐る恐る中に入ると 人の気配がなかった 入れ違いにでもなったか? 部屋から出ようとしたら 寝室の方から微かな音が聞こえた。 向かうと 「おいっ!臨也、どうしたんだ?!」 そこには倒れている臨也の姿があった 「熱い…大丈夫か!?」
臨也は41.9℃もの高熱があった 「…臨也、平気か?」 反応はない 「死ぬなよ…」 俺は必死に看病した
「んっ…」 目を開けると家の天井が広がっていた 起き上がると 「…しず、ちゃん?」 ベッドの端で寝ているしずちゃんを発見した。 「んっ…臨也っ!起きて平気なのか?!」 「え、うん…」 返事をした俺にしずちゃんはゆるりと微笑んだ 「死ぬんじゃないかと思った」 「…人を勝手に殺さないでくれるかな?」
俺は熱の事を話された 「だから朝、だるかったのか」 一人納得していた 「俺は怖かったんだからな…お前が死ぬんじゃないかって。」 「ごめんね。じゃあさ、今度しずちゃんが熱出したら俺が看病してあげるよ」 そう言うとしずちゃんは 「絶対だからな…」 なんていって抱きついてきた
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