「おはようございます。」
「あ、真奈美くんおはよう。朝ごはんもうちょっとだから待ってね。」
「はい。あ、手伝いますよ。」
「いいの?じゃあお皿持っていっててくれる?」
「はい。」
台所にあるお皿を居間に持って行き並べる。
「早乙女のおじさまー。乱馬くーん。朝ごはんですよー。」
かすみさんが庭で修行している乱馬と玄馬さんに叫ぶ。
玄馬さんはその言葉にすぐさま反応し居間に座り込む。
しかしそのせいで乱馬は池に真っ逆さま。
「いただきます。」
私がご飯を食べ始めるとなびきさんも来てご飯を食べ始める。
玄馬さんはパンダの姿のままご飯を食べている。
らんまはと言うと池に落ちてしまい服がびしょ濡れだったので服を絞っている。
「ごちそうさまでした。」
「いつも思いますがかすみさんの料理、とても美味しいです。何か片付けとか手伝うことはありますか?」
自分が食べ終わったお皿を持って台所に行くとかすみさんがいたので笑顔でそう言った。
「あら真奈美くんありがとう。こっちはもう平気よ。向こうでゆっくりしてらっしゃい。」
「そうですか?じゃあ、向こうで新聞でも見てます。」
私は居間に戻って新聞を読み始める。
別にテレビでも良かったが居候がテレビはハードルが高くてやめておく。
【わたしは今日からバイトする 早乙女玄馬】
とかかれたプラカードを玄馬さんはかかげた。
「バイト?どーぶつ園にでも入るのかおやじ。」
乱馬が服を絞りながら言うと玄馬さんは【違うよーだ。】とかかれたプラカードを掲げて怒りながら否定していた。
とそこへ早雲さんが歯磨きをしながららんまに話しかける。
「よー、乱馬くん、朝稽古かい?せいが出るねぇ。」
「おはようございます。」
らんまは笑顔で挨拶したが上半身裸のらんまに驚き早雲さんは歯ブラシを口の奥まで突っ込んでしまった。
するとどこからかあかねちゃんがやって来てらんまの上にお湯をぶっ掛けた。
「あんたって人は!女のつつしみがないの!?」
湯をかけられた乱馬は男に戻り服を乾かし終えたらしく席に着いた。
「な・に・が・女のつつしみだよ。」
乱馬はお箸をくわえながら言う。
「何よ、恥知らず。」
「おめーみたいな跳ねっ返りに言われてもピンとこねーな。」
「何ですって!!」
「乱馬、あかねちゃんに謝れ。」
「何で、こんな奴に!!」
「…謝れって言ったよな?」
「は、はい。わ、悪かったな、あかね。」
「べ、別に、もういいわよ。」
真奈美は冷たい目をしながら笑顔になっていた。
乱馬とあかね、そして玄馬に早雲はこの時悟った。
決して真奈美を怒らせてはならないと…。
真奈美の後ろに鬼が見えて思わず四人は目をこする。
と、気づいていないかすみが
「それにしても真奈美くんって真面目よね。」
そう言った。
「どーいう意味だ?」
乱馬がかすみさんに尋ねると
「だって真奈美くん三時には起きてトレーニングしてるし、夜は十二時くらいまで勉強しているんだもの。」
その言葉にみんなの視線が集まる。
「まだ怪我治ってないのに何してるの?」
あかねちゃんの一言に苦笑いを浮かべる。
「すみません。ここに来る前の癖が抜けきれなくって...あれほどの怪我ならトレーニングしないとでしたから。」
そう言うとあかねちゃんは
「どっかの誰かさんに見習って欲しいわね。」
そう言った。
それに乱馬が反応する。
「そんなみじけー睡眠時間で足りるか!」
そうご飯を持ったまま立ち上がる。
「とりあえず遅刻するから早く食べろ。」
その言葉に乱馬は座ってご飯を食べていく。

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