「きさまを倒して、力で彼女を救い出す!」
「つまり、まけたら、女のことは諦めるわけだな!」
乱馬は九能先輩に蹴りを入れる。
すると九能先輩の懐から写真が出て来た。
「こ、これは!(俺の写真!?)」
「隙ありっ!」
九能先輩は、乱馬を竹刀で殴る。
「ててて…」
乱馬はよろつきながらも九能先輩の攻撃を避けながら写真を拾っている。
「勝負の最中によそ見とは、なめてくれたものだなっ!」
九能先輩がすごい速さで乱馬に攻撃を仕掛けるが乱馬はすっと避ける。
でもその反動で少し飛ばされ銅像の所から少しあかねちゃんの方へ…
「一言、忠告するけど、男に本気を出したら、九能先輩、強いわよ?」
乱馬は逆立ちのような格好であかねちゃんの話を聞いている。
「俺も一言忠告しとくけど…」
そう言う乱馬の目線は…スカートの中。
「おめー、青いパンツは似合わね…」
「いっぺん死んでこい!!」
乱馬がそう言い終わらないうちにあかねちゃんがぶっ飛ばした。
「あの変態!あかねちゃん大丈夫?」
「大丈夫よ。あんな奴すぐぶっ放すもの。」
にこっと笑うあかねちゃん。その笑顔に私は
「その時は加勢するよ。」
そう心から言ったのだった。
どかっ
何か音がする。
乱馬と九能先輩が近くで戦ってんのかなぁ。
って!?
気がつくと離れた銅像が粉々になるところだった。
「あかね、危ないっ??」
とっさにあかねちゃんを抱きとめると銅像の破片があかねちゃんのいた所まで飛んできた。
その破片が背中にぶつかりその衝撃に顔を少し歪める。
「真奈美大丈夫?」
その声に乱馬がこちらに目を向ける。
「もらったぁ!」
九能先輩は乱馬の隙を狙い襲ってきた。
フワー
乱馬はすたっと着地した。
すると九能先輩がばたっと倒れる。
「おいっ!」
乱馬がこちらに駆け付ける。
「あかねちゃん、怪我無い?」
私はそうあかねちゃんに尋ねると頷く。
「よかった。」
そう言うと背中の痛みが強くて意識を手放したのだった。

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