「うわあああああっ!」
乱馬の奇声が朝っぱらから聞こえて運んでいた朝ごはんを落としかけた。
...あぁ、悪夢だっけ?
私は乱馬を放って置いて朝ご飯を食べ始める。

私は乱馬とあかねちゃんと超スピードで、学校まで駆けて行く。
「天道あかねが来たっ!」
「許婚の早乙女乱馬も一緒だ。」
また、わらわらと男達が校舎から出てくる。
私はそれを見るとあかねちゃんより早く学校に向かいそいつらを叩きのめす。
「キャー!真奈美くんおはよう〜!」
全て倒し終わると色んな教室から女の子が叫んでくる。
それに答えるように笑顔で手を振ると更に叫び声が増えた。
一応バラしてないけど女なんですけどね...。
すると、前方の乱馬、あかねちゃんの前に九能先輩がやってくる。
「勝負〜〜っ!!」
「(九能…!)」
だが、次の瞬間には、乱馬とあかねの蹴りが入り、あっという間に敗れ去った。
「ちょっと、手助けなんかしないでよ!」
「おめーのためにやってるんじゃねーよ。(みーんな、九能が悪いんだ。あーくそ、気分悪い。)」
「九能先輩って暇人なのか?」
そう言うと二人はこちらを見て
「転校して何日だよ、この色男」
「なんでもファンクラブもあるらしいわね」
その言葉に思わずギョッとする。
ファンクラブ?
ため息をつくと乱馬たちと疾風のごとく校舎内に入っていった。

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「見えない臓器の名前は」
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