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「「学校?」」 あたしと、乱馬の声がハモる。 「さよう。しばらく、ここにいることにしたのでな。真奈美君もらしいぞ。」 玄馬さんがそう言う。 「あたしや、あかねと同じ学校よ! 後で会いましょうね。」 「お姉ちゃん、待って!あたしも行く。」 あかねが急いで支度をしながら、なびきさんに言う。 「あんたは、乱馬くんと真奈美くんを連れてってあげなさい。」 「え〜、真奈美はとにかくこいつなんかと一緒に行くのは絶対いやっ!!」 「何だと?俺だって、おめーと行くよりまだ真奈美と行ったほうがいいぜ。」 お互いの言葉にまた、喧嘩を始める二人。 「え、俺まで学校に行っていいんですか?本当何から何までありがとうございます!」 「人の話聞いてねぇしコイツ」 あたしの言葉に乱馬がツッコミを入れたがスルーする。 そして二人は不本意そうな顔をしながらも、行く準備を続行し始めた。
「学校ではあたしたちは他人よ。」 「へっ。あったりめーだ。」 家を出て、ずっと無言だったのに、最初にする会話がこれですか……。 「あ、真奈美は別よ!何か困ったことがあったら言ってね。」 あかねが、そう付け足す。 「ありがとう、あかねちゃん。」 「けっ!男嫌いじゃなかったんかよ。」 「真奈美は別よ。私の嫌いなあんたみたいな男の部類じゃないし。」 「何だと!?」 「何よ!」 まーた、喧嘩が始まりそうだ…。 「転校初日なんだから職員室にもいかないとだから喧嘩しないで登校しなさい。」 「「お母さんか?」」 二人のそろったツッコミを受けるとキョトンとする。 「あ、ああ。すまない。小さい兄弟がいたから。」 そう言うと苦い顔をされた。 「因みにどれくらいの弟なんだ?」 乱馬の言葉に 「7と8だな。」 そう言うと二人が固まったのは言うまでもない。 「二人とも仲良いな。」 先ほどからの様子にそう言うと 「はあ?何で、こんな奴とっ!」 「冗談じゃねーよ。こんな凶暴女、俺はだいっ嫌…」 と乱馬が言いかけた途端玄馬さんが走ってきて乱馬の頭を叩いた。 二人ともそこまで拒絶しなくても...。 思わず苦笑い。 「何すんだよ、親父!」 「女性を選べる立場かっ!お前はっ!!」 玄馬さんはそう言ったあとまた続けて 「よいか、乱馬!一言だけ言っておく!」 だが乱馬が玄馬さんを川に落としたのでパンダになってしまった。 ばしゃーん 「どうした、親父、何か言ってみな?」 その一言でまた喧嘩が始まる。 そして玄馬さんが乱馬を殴ろうとしたが乱馬はそれを避けた。 「けっ、ざまーみろ。」 だが水掛けばあさんのせいで水をかけられ女になってしまった。 「何やってんのよ…」 「自業自得だな。」 あかねと呆れた目で見る。 「…うちに、戻って風呂に入ってくる。」 「遅刻するぞ。」 「女のまんまで学校行けるかっ!」 私と乱馬が話している間あかねが何かを考え… 「とにかく、お湯をかければ元に戻るんでしょ?」 と言った。
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