嫌いじゃないよ(露伴)
「露伴先生は一言多いから腹立つ。虫食べようとするし頭いかれてるし面倒くさいし」
原稿をする背中に文句をぶつけていると、椅子がくるりと回って彼がこちらを向く。
「君さァ、僕の事嫌いだろ」
「嫌いじゃあないです。むしろ大好きです」
そう言うと、彼は「そっちのが面倒臭いだろ」と溜息をついた。
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