何を今更、(花京院)
持ち主を失ったピアスが手の中で静かに佇む。
からっぽの感情は現実を受け入れる事は出来ず、ただピアスを眺め続ける事しか出来なかった。
「好きだった、なあ」
無意識に出た言葉にハッとする。
そうか、自分は花京院が好きだったのか。
何を今更自覚しているのだろう。
想いを告げようにも、もう遅い。
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