食事ってどうしてるの、尋ねられて僕はきょとんとする。ブラックを見つけたから声をかけると、彼はもぐもぐと食事をしていた。おにぎり二つに野菜サラダを食べてる。それを見ながら僕は答える。食事?ああ、適当に食べてるよ。適当って、どこかのお店で?いや、適当にこう、パンとか買って食べて…。そう言うとブラックは頭を抱える。何か問題でも?緩く首を傾げれば、「野菜は?タンパク質とか色々どうしてるの、まともにちゃんと食事したのは何時?」そう質問されて思い出してみるけれど、てんで思い出せない。



「…あー、多分、ブラックとホワイトと先週一緒にお昼を食べたのが…」

「そんなに前、って……待って、ねえ、プラズマ団って食事…」

「適当に各々調達、だよ。他人の食事なんて知らないよ?」

「……」

「それに僕はとりあえずエネルギー源になるパンを食べて、あとたまに肉をちょこっと食べれて、野菜も適当に食べれたらそれでいいかなと思うよ。栄養面的に最低限のものを得られたら人間は活動が一応できるんだ、僕は自分を追い込むような食事はしていないと思うけど、心配ならこれから一応気を使ってみるよ、ああ飲み物も栄養面を考えていたほうがいいかな、それじゃあ適当にレストランで食事すれば…」

「自炊って選択しろよ…」



うなだれるブラック。あ、ほら、おにぎりが落ちそうだよ。その角度だとあと3分後に落下すると思うけど―そう言うと「そんなのは、いいから」とため息を疲れる。「Nは、体が細いし、顔色がたまに悪いこともあるから、…心配になる、から。…ちゃんと、自分で作ったりして食べなよ、」そういわれても困る。何せ僕は料理なんてしたことがない。



「じゃあブラックが僕に作ってよ」

「……え、あ、いや、…え?」

「あまり肉とかは好きじゃないんだけどね、野菜も草食動物っぽくていやだけど、ブラックが作ってくれるならなんでも食べるよ。ああなんなら献立表を作るからそれを作ってもらえるかな、ブラックが作るものは何でも食べるさ、そうだな、今から材料を買いに行く?僕の食事管理してくれると有難いな、いっそ一緒に暮らしてくれると有難いな、食事のことを考えなくて済むし何よりブラックとずっと一緒に」

「ストップ待ってタンマ!それまるで、」



君専属の、

(夫婦みたいだね?)(え、いや、栄養管理士、だろ?)(……ブラック、君、僕が君をどう思ってると思ってるの?)(え?あ、っと……や、雇いの家政婦?)(…僕は世界を手にできるかの前に僕の未来が心配になってきた)(…?)



10.10.06


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