ホワイトは此処最近ますます過保護になった。原因は、N。俺はホワイトの心配性がうつったのか、Nの世話をついやいてしまう。それがホワイトは嫌らしく、ますますチェックが厳しくなってる。Nがすきなのは分かるけど少しだけ!少しだけ抑えなさい!そういうホワイトこそ俺がすきなのは分かるけど自分にも目を向けたらいいのにと思う。女の子なのに、ほらまた怪我してる。左足の包帯どうしたの、俺には何も言ってくれないから俺もNだけじゃなくてホワイトにも過保護になってきてる。まあそれを上回るホワイトの過保護っぷりは、すごいんだけど。私はいいのよ!ブラックその右手の包帯は何!?プラズマ団?よしいいなさいいったいどこの誰にやられたの、顔は覚えてる?私がぼこしてやるわよ。ばき、と。手の骨を鳴らすホワイトの微笑みは怖い。ねえだからその過保護さ自分に少し向けなよ、ホワイト気づいてないでしょ。



「俺、男だよ?」

「そうね、それがどうかした?」

「ホワイトより、…力は、つよいよ?」

「そうね、でも私この前握力女子の倍あったわ」

「…ホワイトは女の子で、かわいいんだよ?」

「かわいくはないけれど女子なのは認める、でもブラックもかわいいしだからNが目をつけてああイライラしてきたちょっとあの緑頭どこにいる!?」

「……もう、いい」



ホワイトの過保護さが、ホワイト自身に向きますように。じゃないと俺、心配だよ。ホワイトはいつも俺ばっかり。俺のこと好きなのは分かる(だってじゃないと彼女はここまでしてくれない)、でもそろそろ自分に目を向けて?俺はホワイトに守られてばっかりなのは、いやだから。



「ねえ、ホワイト。その過保護さ、もう、何も言わないけど、俺が過保護になったら、どうする?」

「そのときは倍の過保護になる」

「……やっぱりもういい」



誰か聞いてください。この人何も分かってません。



自分に目の向かない彼女

(ホワイトが俺を心配する分、俺だって心配するんだよ、ねえわかって?)



10.10.10


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