(確認系列。コトネちゃんを思うゴールド)



ポケギアが鳴って確認して見れば、コトネからだった。俺が消息を絶ったからどうしようもなくて、連絡してきたんだろう。そういえばコトネにはあの時連絡しただけで、ずっと何も言っていない。いろんな人にあれこれ言ってなきゃいいけど。どうしようもないんだから、俺なんて忘れてしまえばいいのに。お前が俺の色に染まることはないんだからさ。だから俺はポケギアを切って、バッグの中に押し込めた。瞬間後ろから、「なんでそんなことするの」と泣いた声が聞こえて振り返る。真っ白い雪山の中で、コトネが泣きながらポケギアを片手に佇んでいた。



「わたしがいらないなら、そういってほしかった」

「…コトネ、」



手を伸ばした瞬間コトネの姿が消える。

俺はぎゅっと手を握り締める。なあ、お前今どうしてる?あの緑野郎とか千里眼の人とかに八つ当たりしてなきゃいいんだけど、…俺はお前をいらないと思ったことはない。ただお前にはこっちには来て欲しくない、ただそれだけだよ。



「もう俺はお前の頭、撫でてやれねぇかもな」



自分から世界を捨てた癖に、かわいい妹分のいる世界が恋しくて仕方ないのは、なぜでしょう。



懐かしい君の姿

(お前の笑った顔が見たい、幻覚を見るほど、あの笑顔が懐かしくなる)



10.10.11


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