寝る前にベッドに座り接吻けを交わす…これは恋人になってから長年の習慣だった。舌を絡ませじっくりと柔らかな唇を堪能した後、真斗はベッドヘッドに枕を重ねて春歌を凭れかからせた。こちらは、一年ほど前から始まったあることのためだ。

「やっぱり、私…自分で…」
「お前の力では大変だろう」

初なところは変わらない。春歌は視線を布団へとおとしながら…紐はそのままに、おずおずと浴衣の袷を開く。そうすればぽろりと、大きな胸が零れ落ちた。

元々標準以上あった春歌の乳房はこの数年でますます大きくなって、今では小振りなメロン程になっている。重たげに揺れるそれを持ち上げるように、真斗は手を這わせた。

春歌は乳の出が多い方だった。男の大きな手でも包み切れないほどの乳房であるせいか、子どもでは飲み切れないほど生産されてしまうようで…主治医からは乳菅がつまらないように、搾って出してやることが大事だと言われているのだ。


少し痛いくらいに揉みしだいて…刺激で肌がほんのり赤く色付くと、窪んだ乳頭をつねるように摘まみあげた。普段は乳輪に埋もれるように奥まっている。慎ましい性格であるとこんな所まで慎ましくなるのか、などと初めて見た時、真斗は思ったものだ。
人差し指と親指でこねるように転がして先端を尖らせていく。


「ひっ…ぁ、ん…っふ…」
「…我慢することはないぞ?今日は、二人きりなのだからな」




※携帯で読みやすいように改行を増やしていますが、本では詰めてあります。縦読み二段組です。
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