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 レギュラス、確信犯

同級生レギュラスA


「おはよ、レギュラス」
「おはよう。あ、寝ぐせついてる」
「あああ朝から髪触るとかレギュラスの女ったらしー!」
「彼女なんだから普通だろ……」
「え、ええほんとに彼女? わたしレギュラスの彼女?」
「……嫌ならやめる? どうせクリーチャーのクッキーにつられたんだろ」
「いや!」
「え、どっち」
「やめない! ずっと好きだったレギュラスが好きって言ってくれて嬉しかったから、やめない!」
「っ……そう」
「…って言っちゃったよ、どうしよ墓まで持ってく秘密だったのに」
「そんなに!?」
「だってレギュラス私見るといっつも馬鹿にしてくるし、なんか私にだけ雑だし、私にだけ出来悪いってレポート教えてくれるし、私にだけ…クッキーくれる……あれ?」
「……くそっ」
「ブラック家のお坊っちゃんお口が汚くてよ」
「うるさいな」
「そんなとこも好き」
「え」
「遅くなっちゃったけど、私もレギュラスのこと好きだから、これからもよろしくね」
「……うん、よろしく」

「ちなみにここ、朝食会場の大広間なんだけど、君周りのこと忘れてただろ」
「レギュラスもでしょ? 見なよこのスリザリンのテーブルのお嬢様方、口の端からミルク垂れてそうな唖然具合だよ」
「あ、兄さんがカボチャスープ零してる」
「っていうかみんな見てるし! なんで!? 恥ずかしすぎて死ぬ」
「ブラック家の墓でいい?」
「あーもー阿鼻叫喚の地獄絵図に火足すようなこと言うな!」


(2018/09/07〜2018/11/19)



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