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 最終兵器眼鏡 そのあと

「……」
「……」
「……」
「……どうしたんですか先輩」
「………別にぃ」
「さっきからじっと僕の顔ばかり見て。何かついてるんですか?」
「ついてるっていうかー……眼鏡」
「あぁ。今は本を読んでるので」
「それぐらい見りゃわかるよ」
「……」
「……」
「……眼鏡が何か? またこの間みたいにわかわかんなく騒がないでくださいよ」
「……ふーんだ。他の女の子たちには優しくするのに、私にはそういう風にいうんだ」
「は? 何言って」
「授業終わった後とか、女の子にきゃーきゃー囲まれちゃってさ! 学年違う私のとこまで噂が流れるくらい騒がれちゃってさ! よかったね!」
「……」
「……」
「……」
「……何か言ってよ」
「……え、いや」
「レギュのばーか」
「言ってもいいんですか?」
「何を」
「先輩って僕のこと好きなんですか、って」
「…………そ、」
「そ?」
「そういうこと言うなよばか!」
「だって先輩がなにか言えって」
「…………そ、」
「そ?」
「そうだよ好きだよ悪かったなばか!」
「いえ別に悪くはありませんよ、僕もあなたが好きですから」
「……」
「……」
「……え?」
「嫉妬して拗ねてる先輩もかわいかったです」


 意地悪い笑みまでかっこよく見えるのは眼鏡のおかげか、それとも?



(11/08/20~11/09/16)



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