(捏造の「てつどういん」がいます)
(もはやギアステ詰め)


▽素直さは罪であるノボリさん

「負けた…悔しい…」
「またのご乗車をお待ちしております」
「からにこもる」
「ひきこもる、の間違いでは」
「…そんな率直に言わなくてもいいのにっ!!」
「あ!駆け込み降車はお止めくださいとあれほど!」

ノボリの おいうち!
敗者に こうかは ばつぐんだ!

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▽幼なじみが手強いカズマサ

「わー、ここがギアステーションかあ!カズマサが働いてる風景ってなんか新鮮だなぁ」
「う、うん」
「なんでさっきからそわそわしてるの?カズマサが職場見せたいって言ったのに」
「言ったけど…っ」
「きょろきょろしちゃって、変なの。…ん、あの黒くて貫禄ある人は誰?カズマサの上司さん?」
「(タイミングわっっる!!よりによって女子人気ぶっちぎりのノボリさんの方だし…っ)」
「あ、お辞儀してくれた。ほらカズマサ、手ぇ振っとこ!」
「(ぎゃー!!なんて恐れ多いッ)」
「…ちょっと笑って振り返してくれたね。真面目そうに見えたけど、いい人だね!」
「あの人がサブウェイマスターだよ……」
「へえ、あの有名な!人気すごいよね。前に友達がクールで仕事のできる理想的な男性だってベタ褒めでさー」
「あ、あのさ!」
「ん?」
「サブウェイマスター、二人いるけどどっちも好きになっちゃダメだから!」
「…うん?」
「た、頼むから」
「ふーん…カズマサってば独占欲が強いんだから」
「えっ」
「本当に自分のボスが好きなんだね!大丈夫、私取ったりしないから安心して!」

カズマサの はりきり!
しかし こうかが ないようだ…

ノボリさんは遠くから「カズマサ、応援してますよ…!」って思ってる。
カズマサは自分から見てもかっこいい二人に幼なじみが惚れないかハラハラ。

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▽クラウドと成人したての女の子

「あ、クラウドさーん」
「おーお嬢ちゃ…って、タバコ臭キッツ!!」
「やっぱり分かります?」
「分かるも何も…また喫煙スペースにおったんかいな」
「えへ」
「かわいこぶってもこうかはいまひとつや」
「ちぇー」
「なあ、悪いこと言わんから早めにタバコやめとき。女の子にとっていいことひとっつもあらへんで」
「いくらクラウドさんの忠告でも、もうダメですね」
「手遅れか」
「立派なニコ中です!」
「…わしの今までの説得の意味とは」
「ごめんなさい」
「あーかまへん、結局は個人の自由やし」
「ごめんなさい、クラウドさん」
「もうええって。心配せんでも怒っとらんから」
「はい!」
「(急に元気なったな)」
「ところで、さっきタバコ臭キツいって言いましたけれど」
「おう」
「クラウドさんから見て、他人のタバコの臭いってどうなんですか?私はちょっと苦手なんですけれど」
「あー…おい、あからさまに距離取んなや」
「クラウドさんにくさいって思われたらショックなので」
「余計な心配すんなや。おら、こっち来い」
「わっ」
「……」
「(頭を、嗅がれている…)」
「ん、やっぱりあんま好きやないけどくさいなんて思わん」
「そうですか…」
「ま、ちょうどええやろ」
「何がです?」
「お嬢ちゃんから四六時中ええ匂いしてたらオッサンは浮かれてしゃあないからな」
「はあ……はっ?」
「せいぜい気ィつけぇ」
「く、クラウドさんのオッサン思考!」
「せやからそう言うたやろ」

クラウドさん楽しい(恍惚)

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▽絵描きとクダリ

「ねえ、そこのきみ」
「……」
「こんにちは」
「……」
「聞いてる?」
「……?」
「そこの、絵を描いてる女の子!」
「あっ…はい、もしかして私ですか」
「うん。良かった、話す前から嫌われてるかと思った」
「すみません、全然気付かなくて…」
「ううん。こちらこそ忙しい作業中にごめんね」
「熱中はしますけれど、急いではいないですよ。私の描きたいものは、逃げないので」
「へえ?」
「あの、あなたは?」
「ぼく、クダリ。仕事の休憩中によくここに来る。きみもこの公園の常連。きみが絵を描くのをよく眺めていたんだけれど、それも気付かなかった?」
「…初めて知りました。ごめんなさい」
「ちがう、謝らないで!好きなことに夢中、とってもいいこと。ぼくもバトルの時、マルチ以外は周りなんて気にしないし、できない」
「ポケモンバトルがお好きなんですか?」
「うん!ぼくの一番。きみは風景画が一番好き?」
「どうして知って…あ、見ていてくれたんですよね」
「ねえ、きみが描くのは景色や人が多い。ポケモンは描かないの?」
「じっとしていてくれるポケモンのモデルがなかなかいなくて…私はトレーナーでもありませんし」
「ポケモンは好き?」
「はい!とても描いてみたいです」
「それを聞いて安心した。出てこい、バチュル!」
「!」
「ぼくのバチュル、人懐っこくてお客さんともよく遊ぶ。昼寝が好きで、今も眠くてあんまり動かない。きみさえ良ければぼくのバチュルを描いてほしいんだけれど、どうかな?」
「…!是非、お願いします!」
「ふふ、良かったねバチュル」
「わあ…初めて見ます。ふかふかで、小さい」
「撫でてあげて。優しく触れば平気、喜ぶよ」
「…ぷるぷるしてる」
「そういう動きをするんだ」
「可愛いですね!」
「…ほんとう、可愛いなぁ」
「え?」
「何でもない。ひとりごと!」

これで一本書きたい。
ライモン遊園地に入り浸る絵描きとひっそりと懸想するクダリさん。
ポケモン写真家とノボリさんもいいと思う。

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▽140字SSクダリさん

なんとなく、爬虫類のような人だと思った。無機質な瞳と不気味なくらい整った笑みをして、過剰なほどに私に触れてくる手のひらは蛇の舌に似ている。「きみって、結構、こわがり?」「いいえ。あなたが結構怖いんですよ」楽しそうに、蛇はにたりと笑う。
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