「おい、高尾にひっついてんじゃねーよ離れろ」
「だって宮地が構ってくれないんだもん」
「いま忙しいんだよ、ってーか部活中!外で待ってろ!」
「平気っすよ宮地サン。オレ、先輩のこと恋愛対象とは思ってないんで!抱きつかれても全然平気っす!」
「…それはそれでなんか腹立つ。んだよこいつ可愛いだろうが。そもそもお前が遠慮してこいつから離れりゃ問題ねーんだよ轢くぞ」
「理不尽!」
「宮地さん」
「あ?どうしたよ緑間」
「安心してください。オレは先輩を女性として見てますから」
「ふざけんな!やめろ!」
「まーまー!真ちゃんのことだからそういう意味じゃないっしょ?ね?」
「先輩のことは異性として好ましく思うのだよ」
「へあ!?」
「間抜けな声を出すな」
「え、え、マジ?」
「先輩、オレのことも気にしてくれませんか。宮地さんに負ける気はないですよ」
「おい、おいおいおい。なーに人の彼女口説いてんだ緑間クン?誰に勝てるって?ん?」
「宮地さんよりオレの方が見込みがあると言っているだけです」
「ワガママ一年坊主が生意気言ってんじゃねえよ。どこらへんがオレに勝てるのか言ってみ」
「…身長とか」
「たった4センチ差だろ」
「勝ちは勝ちです」
「変わんねーよ!」
「オレならおは朝で先輩の運気も補正できます」
「なんで身長の話の時より得意気なんだよ!威張れねーわ、どや顔やめろ!」
「宮地さんみたいに乱暴な物言いもしません」
「形だけの敬語な唯我独尊エース様にだけは言われたくない台詞だな」
「いつも横暴ですよね」
「お前は変人だろメガネ」
「メガネは悪口になりませんよ」

「おーい、言い合ってるうちに先輩が木村さんに寄っかかって寝てますけどー」
「木村ァ!そいつ返せ!」
「オレは巻き添えか」


収拾つかない
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