| ▽紫原が寝起きを見守る ｢………｣ ｢よく寝てたね｣ ｢…おはよう｣ ｢おはよ〜。なに？難しい顔して｣ ｢夢を、見て｣ ｢どんな夢？｣ ｢会いたい人がいて、必死に捜すんだけど、会えない夢｣ ｢ふーん。やな夢だね｣ ｢…起こしてくれてありがとう｣ ｢うん｣ 黙って撫でてくれるんだ --------------------- ▽花宮に怒られる ｢欲張るからだバァーカ｣ ｢そんなこと言われても…｣ ｢一度に得られるものには限りがあるに決まってんだろ。自分の小ささ自覚してこい｣ ｢だって…だって…｣ ｢食べたかったんだもの…！｣ ｢テメェ、バイキングの食い方がなってねーんだよ！初回からバカみてぇに盛りやがって…ちゃんと一人で食いきれバーカ｣ ｢花宮手伝ってよ！｣ ｢ハァ？嫌に決まってんだろが｣ ｢あいつら何やってんの？｣ ｢さぁ？バカやってんじゃね？｣ 最後は古橋と原 --------------------- ▽浮かれる高尾をシバく ｢うおっ…おい真ちゃん今のコ見たか！？｣ ｢ああ、桃井のことか｣ ｢え、知り合い？桐皇のマネジの子、桃井ちゃんっつうのね〜。やー、すげーなおっぱい！｣ ｢どこを見ているんだ下衆め…｣ ｢なーに言ってんだよ、男なら見ちゃうだろー？｣ ｢彼女の前でもか｣ ｢はっ…｣ ｢……｣ ｢じ、冗談だろ？ちょ、目そらすなって…｣ ｢男なんてどうせ｣ ｢はい？｣ ｢胸の大きさばっかり見て、む、胸なんか…むうぅ…っ｣ ｢！？な、泣くことないだろー！ごめんって！許して！｣ ｢何をやっているのだよ…｣ ｢悪かったって！ごめんなさい！オレにとってはお前が一番だぜ！？｣ ｢宮地せんぱい、軽トラ貸してぐだざいぃ…ぐすっ｣ ｢おー、それ木村担当だけどな。お前なに彼女泣かしてんだよ…｣ ｢オレ轢かれるほど怒らせちゃったの！？｣ ｢高尾、一度生まれ変わってこい｣ ｢どんだけ！？｣ 桐皇初対面に彼女が居合わせたら --------------------- ▽主婦女子高生とアプローチ高尾 ｢なあなあ、今日バスケ部の練習見ていかね？そんで一緒に帰らない？｣ ｢…なんで？｣ ｢あらら、真顔で聞いちゃう？一応デートのお誘いのつもりなんだけど｣ ｢ごめんなさい、高尾くん｣ ｢へ｣ ｢私は今日中に最低二回は洗濯をしなくちゃいけないの。日が出てるうちに干したいから、それじゃあね｣ ｢え？ちょっと待って…あらー…｣ ｢そう落ち込むな、鬱陶しい｣ ｢…真ちゃーん！！オレ洗濯物に負けたんだけど！つら！！｣ ｢洗濯は大事だぞ｣ ｢そーゆーこっちゃないのだよ！｣ ｢喚くな、騒々しい｣ ｢ねえ真ちゃんさ、慰める気ないでしょ｣ ｢無論だ｣ ｢はーああ…昨日はタイムセール狙うからって断られて…どうしよう、これが逃げの口実だったら。いや彼女に限ってそれはないと思うけど｣ ｢そうだな。現に昨日スーパーであいつを見かけたぞ｣ ｢マジで！？つーかスーパーに何しに行ったのよ真ちゃん…｣ ｢母に頼まれた使いを｣ ｢ぶふぅっ、ごめ、ごめんて、睨むのやめて｣ ｢そんなだからお前はダメなのだよ｣ ｢へいへい。あーでもマジだったんだな…そういや一昨日は弟たちの夕御飯作るからって断られたわ｣ ｢面倒見のいい姉じゃないか。将来いい奥さんになりそうな有望株なのだよ｣ ｢だろ〜？あ、真ちゃん惚れたらダメだかんね｣ ｢心配無用だ。オレは自ら面倒事に首を突っ込む趣味はない｣ ｢どーゆー意味よそれ！あー明日も断られっかなー｣ ｢懲りないヤツめ｣ ｢それがオレのいいところ！｣ これで一本書けそうなくらいおいしい設定だった --------------------- ▽冬の黒子 ｢はー、寒いねえ｣ ｢そうですね｣ ｢冬仕様の黒子くんはマフラー巻いてて可愛いね！｣ ｢そうでしょうか｣ ｢うん、抱きしめたいくらい可愛いよー｣ ｢それは願望というより、現在進行形でしていることですよね｣ ｢あ、ごめん。嫌だったら離れる｣ ｢いえ、構いません｣ ｢くっついてるとあったかいなぁ、ふふふ｣ ｢あの｣ ｢ん、何？｣ ｢冬が終わったら、｣ ｢うん？｣ ｢冬が過ぎていつか夏になったら、あなたはもう今のようには触れてくれないんでしょうか｣ ｢どういうこと？｣ ｢暖を取る以外の目的でこうしてくれたら、というボクの願望です｣ ｢…き、期待には応えます｣ ｢よかった。ありがとうございます｣ 冬の黒子の可愛さプライスレス |