▽めんどい緑間と彼女を見守る高尾 「高尾ちゃん、なぐさめてー」 「はいはいどしたんー…って、うお!マジでどうしたよその顔!」 「緑間の左手の指をふざけて噛んだら全力でぶっ叩かれた」 「いつも思うけどなんでそんな勇者なの?真ちゃん相手に左手はダメっしょー」 「そんな思いっきり噛んだわけじゃないのに、キレイだから、つい…緑間ほんと容赦ない、キライ」 「そう言うなよ。あんたの彼氏だろ?」 「彼氏のくせに彼女に左手で触ってこない…ちくしょうめ…」 「あー」 「大事にしてるのはわかってるよ。優先度負けてるのが悔しい」 「よしよし。うわー腫れてんな…大丈夫?冷やす?」 「私、高尾ちゃんと付き合えばよかったなー」 「はは。後ろ見てみ」 「後ろ?うっ…ぐ!くるし!」 「何を無駄話している。帰るぞ」 「真ちゃん、捕まえ方考えないと。その子の首絞まってるぜ?」 「ふん」 「離してよー!今日こそ緑間とは別れてやる!」 「その提案は却下だ」 「なんで!」 「いいから帰るぞ。薬局に寄るから遠回りになる」 「…薬局?何の用?」 「お前の頬に貼る湿布を買うからな」 「…み、緑間なんか好きじゃないし。でもありがとう」 「いやー、そこで照れる理由が相変わらず理解できねーわ。オレは彼女ちゃんと付き合うのムリ!不可解すぎて」 「当たり前だ。そもそも許さないのだよ」 「しかもさり気なくフラれたよね?私」 緑間の彼女はきっと気苦労が絶えない。けど些細なデレを見逃さないから上手くいく --------------------- ▽2/3(福井) 「福井ちょっとこっちおいで」 「…なんでそんな犬みたいな呼び方」 「いいからいいから、私の腕の中においで」 「普通立場逆じゃね?」 「今日は節分だよ」 「そうだな、部員みんなで恵方巻き食べたな」 「もう一つの方」 「豆まき?」 「そうそう。福は内、だから福井も私のとこおいでって話」 「そーゆーことか。くだんね」 「その割には恥ずかしそうだね?」 「だーっ、るっせ!ひっつくな」 手の内、ってね --------------------- ▽2/3(花宮) 「この前ニュースで見た地域では、福は内、鬼は内、悪は外って言ってたような」 「へえ」 「ドンマイ、花宮!悪い子だと家に入れてもらえないね!」 「うるせぇよ」 「痛い、それすごく痛いからつねるのやめて」 「追い出される時はテメェも道連れにしてやるよバァカ」 「えーやだ、絶対やだ」 「…全力で拒否してんじゃねえよ」 「痛い!」 「いじめるから嫌われるって分かってんの?お前」 「……うっせーよ原のくせに」 花宮に200のダメージ! --------------------- ▽ヤンデレに負けない高尾 「高尾くんの目って綺麗」 「そ?ははサンキュー」 「高尾くんは好きだけど、その目はもっと好きだなぁ」 「…うん?それはいいけど、近くね?」 「私が欲しいって言ったら、くれる?」 「…ダーメ。これ、オレだけの物じゃないから」 「どういう意味?」 「オレ、一年でバスケ部レギュラーなの。PGって役職には不可欠なんだわ、この目が」 「みんなのために使うってこと?」 「まーね」 「ふうん、じゃあバスケをやめたら私にくれる?」 「…おっかねーなー、この女」 ヤバいのに目をつけられた、かも。助けて真ちゃん! --------------------- ▽春日と宮地の彼女 「およ」 「隆ちゃん!久しぶり〜」 「ホントに〜。最近元気にしてる?秀徳は楽しい?」 「うん!」 「そっか〜。本当のこと言ってみ?」 「え…」 「いつもと全然違うよ?それくらい分かるって〜」 「…実はね、隆ちゃん」 「たのもー」 「…っ、春日?」 「あ、いたいた宮地。ちょっと顔貸して。返事は聞いてない」 「何怒って…」 「オレの妹と付き合ってるんだって?」 「!」 「知らないで付き合った訳じゃないと思うんだけど」 「い、言わなくて悪かった」 「あ、それは別にいいんよ〜。ただねー、あの子心配性なんだわ。あまり不安にさせないであげてよ?」 「…わかった」 「素直でよろしい」 宮地の彼女が春日の妹だったら。妹もゆるふわガール |