▽よそでやれ(宮地)

「あ、このみかんあまー。ほら宮地、あーん」
「ん。…マジでうまいな」
「みかんってなんだかんだ皮剥くのも醍醐味だよねー」
「だな。お、こっちも甘いぞ。食うか、ほらあーん」
「…うん、甘い!冬はやっぱりみかんだね。はい次の剥けた」
「おー」

「いや、自分で剥いた分を自分で食え。お前ら」
「あ、大坪。あーん」
「んだよ彼氏以外にやってんじゃねーぞ」

おいしい→相手にあげたい→毎回交換する→クラスメイトの怒りが募る の図

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▽蜂蜜トリオの「こっちに来なさい」

春日の場合。
「ほらこっちおいで〜。ちょっとぎゅってするだけだからさ」

福井の場合。
「こっち来いよ。お前が嫌じゃなけりゃ、オレは嬉しいんだけどな」

宮地の場合。
「ハウス。おら早くしろよ駄犬」

三者三様

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▽おためしかがみん(火神)

「あかがみくん」
「火神な」
「ばかがみくん?」
「バカじゃねえ!」
「今日も背が高いね」
「もって何だよ、昨日と今日で身長変わんねーだろ…」
「じゃあ、今日もよく食べるね」
「朝練したら腹減ったからな」
「あと、今日もかっこいいよ」
「…はぁ!?」
「それじゃまたねー」
「ちょっ、おい待て…」
「火神くん、先生来てますよ」

彼女が気になるのはわかりますけど、と後ろの席で笑った黒子が憎い。

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▽花宮と雑談

「他はともかく、原って頭いいの?」
「お前って結構失礼な奴だよな」
「だってガムにあの前髪だよ。花宮はチートだし瀬戸はIQなんかすごいらしいし、古橋はなんだかんだ真面目そうじゃん」
「さらっと山崎を抜くな」
「実際どうなの?原はあの外見で成績優秀なの?」
「バカなお前よりはいいんじゃねえの」
「あのナリでか」
「頭いいからあのナリでも許されてんだろ。金髪にしてソッコー呼び出しくらってたお前とは違うんだよ」
「なるほど、だから花宮もその眉が許されてるのか…努力の賜物だったんだね」
「ぶん殴るぞ」
「瀬戸のホクロも古橋の死んでる目も山崎の存在感も頭いいから許されてたなんて、バスケ部尊敬するわ」
「どう考えても馬鹿にしてんだろ。あと山崎に謝ってこい」
「いいけど、山崎のクラスどこだっけ?あの人のこと名前しか知らなくて」
「知らない奴によくそこまでひでーこと言えたな」
「で、どこ?」
「原と同じ」
「あ、ならわかる」
「なにお前、原がお気に入りなわけ?」
「え?大丈夫、花宮のことも気に入ってるよ!」
「うっせバァカ聞いてねーよ死ね」
「照れんなって〜」
「テメェ本気で胸糞悪い」
「お、おう…私めげない、強い子だから」
「既に心くじけてんじゃねえか」

霧崎第一と花宮と原が好き。

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▽よく食べる劉と食べない子

「焼きそばパン、あんパン、野菜サンド、てりやきバーガー、クリームパン、コロッケパン」
「うわあ…それ全部食べるの」
「やらねーアルよ」
「別にいらないよ」
「そっちの昼食は?」
「豆乳とカロリーメイト」
「…ありえねーアル。あ、さては朝食をしっかり食べる派ね?なに食べてきた?」
「チーズ二つ、クラッカー六枚」
「は?」
「今朝は食べ過ぎたから全然食欲湧かない…」
「死ぬ前にあんパンやるから食べろアル。この国にはあんパンのヒーローいるから安心アル」
「はあ…うん、いらない」
「食え」
「昼に甘いのはちょっとムリ」
「いいから」
「それだったらコロッケパンが欲しい」
「…これ、か?」
「そんなに食べたいならいいよ」
「いや、友人のためなら惜しくない、惜しくないアルよ…」
「未練たらたらじゃん」
「さっさと食べろアル。ワタシの決心が揺らがないうちに」
「じゃあ、いただきます」
「アナタがおいしそうに物を食べるの、初めて見た気がするアル」
「そう?…で、なんで撫でてくるの」
「かわいいから」
「(ペット的なあれかな)」

燃費が悪い劉に萌えた結果。
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