雑記

▽本のはなし

卒論研究のために伊坂さん関連の文献を読んでいるのですが、伊坂幸太郎特集の本で当時18歳の彼によって書かれた小説のリメイク、「クリスマスを探偵と」を読みました。
会話や文章は全面的に書き直したとのことでしたが、今の伊坂さんにはない構想が読み取れて面白かったです。
そのなかで登場人物が言う「放っておいても宇宙はできたんです」という台詞に、ああ伊坂さんらしいなあと強く思って。
前後の文章があっての発言なので宇宙というのはたとえ話なんですけれど、こういう言い回しを読者に印象づけて忘れさせない伊坂さんの文章が改めて好きだと感じました。

そういえば、私の大学では文学部所属の学生は卒論提出が卒業の必須条件です。(他大学でも当たり前なんでしょうか)
けれど、法学部などは卒論の提出は任意だそうで。
文学部は在学四年間の集大成とも言える卒論にとにかく必死になるので任意というのが少し羨ましくもあり、反面こんなに楽しい文学研究を体験できるのは貴重なことで、文学部で良かったなあとも思うわけです。
とはいえ、こんなに余裕な発言をできるのもきっと今のうちです。
二カ月後の中間発表の頃にはひーひー言っているに決まっています(笑)



▽「夢物語から敵前逃亡」あとがき

犬飼くんの中の人のものを聴いていたら、なぜか横道に逸れて四次ランサーの中の人に行き着いていました。
そうして書いたディルムッドなのですが、現代パロディと宣いつつ呪いの話をしている時点で彼は人ではなく現代にいる英霊みたいなものだと思います。
好きなキャラって、まず自分で一本書いてから人様の小説を読むようにしているのですが(もちろん例外の方が多いです)、このディルムッドは好きなサイト様の作品の影響を多分に受けている気がします。
Fate/Zeroは好きになってから結構経つのに、書いた数も読んだ数も少ないです。
書いたとしてもどこか不幸せな空気が漂ってしまうのがネックなのかもしれません。
はあ…ディルムッドを幸せにしてあげたい。
ただディルムッドと美味しいご飯を食べるだけのような、平凡な話も書いてみたいです。


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