あとがきとは名ばかりのプライベートトークです。
このオーダーを頂いた時、その後、書いていて思ったことを書きます。
このオーダーをくださった方は、前の「Dear you」のオーダー主の
友人でいらっしゃいます。
友人の友人、未だ直接お会いしたことのない方(今度お会いしたいです)からのオーダーでした。
彼女もまた、腐女さんでいらっしゃいます。
なので、やっぱり千歳さんと橘の幸せを願う最後になりました。
この作品のヒロインは少し男前でしっかり者です。
真面目でストイックな橘さんに憧れを持ちながら、彼に近づけるようにと、
努力をしようとする女の子をイメージしました。
その一方で繊細な感性の持ち主で、直感や感情に身を任せるところもあります。
しっかり者の橘に頼るのではなく、寄り添っていたい、自立した女の子を書きたくて努力したつもりです。
それを描くために、感情の動きを多めに書くようにし、会話を少なくしました。
彼女はよく考えますが、言葉にはしないタイプです。
言葉にするとなんだか弱くなってしまうような、伝えると頼ってしまいそうな、
そんな気がするからです。
言葉がない代わりに、激情に身を任せたり、その時々の気持ちの震えで表現できたら、
と思って描写シーンを書いています。
また、直感的に感情的に動く熱さを込めて、夏のシーン多めでやりました。
太陽から大地から湧き上がる熱を、時折吹く風に爽やかさを、
その一方での夏の纏わり付く熱さのねっとり感、生々しさを。
爽やかに見えるけれど、獣のような一面も持つ橘に合うかなあと思い、この季節を選びました。
言葉選びや表現方法でとても勉強になりました。
何より、どのように表現するのか、また橘さんがどんな風に考えるか、
話すか、言葉はどういうものを選ぶのか妄想するのが楽しかったです!
時間がかかってしまってすみませんでした…
(本当は寒中見舞いにするつもりが…ホワイトデーに…)
またぜひぜひオーダーを頂けたら幸いです!
この度は本当にありがとうございました!今度は現実でお会いしましょう!
2017年3月 胡蝶蘭