雲の向こうは、
　　　　　いつも青空。


そんなことがあったのが、もうちょうど、1年前になる。

今日になってようやくあの男は、私に手紙を寄越した。

そこにはテニスコートを背にした2人の睦ましい写真と共に、

あの時に送り出してくれたことへの感謝の言葉が並べられていた。

かっちりとした日本語の隣に、若干丸みを帯びた字で、

感謝しとうばい、の一言が添えられていた。