私は相原桜。朝起きたらお家に可愛い可愛い侵入者がいました

「えーと、なにやってんのこの子らは」

昨日は私の20の誕生日。

送られてきたケーキを朝ごはんにしようと、冷蔵庫の前に来てみればそこには何やら毛を逆立てた薄い紫の毛をした猫と、赤毛と茶のメッシュというなんかオシャレな毛をした猫、更には真っ黒に金色の目をした猫がいた

しかも薄紫の猫はすっごい敵意むきだしてこっち見てるしメッシュ猫は臨戦態勢だし

「どうしてここにいるんですかー?」

動物嫌いでは無いため近づき抱きあげようとすれば、爪をたてられる。下手したら手の肉まで抉られてるんじゃないかってぐらい痛かった

「爪たてたら痛いですよー、何も怖くないから大人しくしてくださいよー」

言っても猫には分からないと頭では理解しつつも話しかけてしまう

傍から見たら私、絶対不審者だ

手に爪を立てられても顔色一つ変えない私に猫たちが若干引いてるのが雰囲気で分かった

更に爪を立てようとした紫猫を黒猫が「ニャン」と鳴いて辞めさせてくれた

黒猫くん、君はいい猫だ

「さて、君たちはどうしたいのかな」

手を引っ込めて、しゃがみながら猫に問いかければメッシュ猫がドアの付近に近寄り開けようとしていた

「そーかそーか、外に出たいのかー。じゃあドア開けてあげるから飼い主の元へお帰り」

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