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「氷柱…久し振り」



『…トシ』



──思い出した。
トシと、それから…

『総悟は?』

「ここでさァ」

トシの後ろから、総悟がひょっこりと顔を出した。

『総悟、背ェ伸びた?』

記憶の中の総悟は、もっと小さかった気がする。

「成長期ですからねィ」

『私より小さくて可愛かったのになー』

軽く頬を膨らませて見上げると、総悟に睨まれた。

『トシは、相変わらずデカ…』

──ん?
つい最近、これぐらいデカい奴を見たような…

「氷柱?」

トシが心配そうに顔を覗き込んできた。

『…うーん』

誰かに似てる気が…



誰だろう?


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