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『………』

私は、ミツバの言葉を思い出していた。

『…そー…ちゃん、十四…郎…さん…』

私は多分、その二人の事をそのようには呼んでいなかったはずだ。

『どう呼んでたっけ…』



「氷柱」



私の名前を呼ぶ声は、すぐ近くで聞こえてきた。



「氷柱…久し振り」



懐かしい、声。
その声は…誰のもの…?



参・記憶の欠片
(薄れていた理由、それはきっと過去を捨てたから)


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