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「君がそれを望むなら、ね」
状況が状況ならとても恰好良い言葉なのだが、その後に続いた台詞がそれを呪詛の言葉へと変える。
「俺も、表か裏かで聞かれたら社会の裏に住んでるからねぇ。
君が望むなら、それが君の復讐になると言うのなら、俺はやるよ？
まぁ選ぶのは君自身だ、好きに選ぶと良い」
結局は、翼次第だと言う事だろう。
しかし翼は迷わず答えた。
「私が望むのは、あの二人を精神的に追い詰める事よ」
「了解、でも、本当にそれで良いのかい？」
「...どういう意味？」
翼が強張った声で問うと、賢斗は少し呆れたような、なんとも言えない笑みを浮かべた。
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