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出来れば二人とは顔を合わせたく無い。
そんな思いから翼は再びベッドに戻ろうとした。

「大丈夫よ、美里。
やっとあの男から解放されたんだもの。これくらいなんて事無いわ」

玲子のその言葉を聞くまでは。

(あの男?解放された?
一体、何の話をーー)

「本当に良かった。
あんな奴、死んで当然だよ!」

ドクドクと心臓が嫌な音を立てる。

これ以上聞いてはいけない。
本能はそう告げるのに、翼はそこから動けなかった。

「しっ、声が大きいよ、美里。
翼が起きるかもしれない」

「あんな奴どうだっていいよ!
なんで一緒に死ななかったのよ!」

(まさか、まさか...!)

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