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その笑顔は相変わらず穏やかなものではあったが、僅かに残虐さが滲んでいた。

「いいかい、誰が怪しいかなんて彼らが殺されていたという前提があって初めて検証される事だよ。
君の言ってる事は滅茶苦茶だ。
彼らは強い罪悪感を感じていた、手書きの遺書があった。
これらが揃っていて自殺じゃないなんて証明する方が難しいじゃないか。
なのに何で君はそんなに他殺に拘るんだい?」

悠希に口を挟む隙を与えず、賢斗は語る。

「分からないなら俺が言ってあげるよ。
君は認めたくないんだ、彼らが自殺したのは依頼のせいだって事を。
自分が彼らの自殺の動機を作ってしまった事を」

「違う!」

「違わないさ。
俺は依頼にオプションもアフターサービスもつけない。
彼らが自殺しようと止めないし、彼らをわざわざ殺す事もしない。
俺はただ君が選んだ通りに、JOKERのカードの通りにやっただけだ。
責任転嫁をするつもりは無いけど、確かにあの依頼が無かったら彼らが死ぬ事は無かったかもね?
代わりに君は泣き寝入りするハメになっていただろうけど。そういう意味では君がやった事は園原カナと同じだ」

悠希はついに言葉を失った。
しかし賢斗の攻撃は止まない。

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