僕は見えない組紐が道標となるのが見たくって、お紅さんについて行くことにした。

元々行商だから、行く当てなんてないさ。まあ、行き先決めていくこともあるけど。

ずっと一本道で、分かれ道はまだかまだかと待ちわびながら歩いた。
そして三日目に道が三つに分かれていた。

彼女の右手がふわりと持ち上がり、左の道を示した。

本当に、驚いた。彼女は全く力を込めてなかった。

何回見ても感嘆した。




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