「ほう…」
「そのテレビはぱっと見じゃ他と見分けがつかないらしいんだけどさ、でも一つだけ見分ける方法があるらしいんだな。」
「どうするんだ?」
「プラグをコンセントにささない状態で電源を入れると、そのテレビだけちゃんと着くらしい。」
「ふむふむ。」
「で、画面に自分や、自分と関わりのある人の未来が映るんだとか。」
「へぇー。んじゃあ、俺、今日の放課後試してみようかな。」
「あ、でも、特にその未来を知りたいとかっていうはっきりした目的意識がない限り見ない方が良いってさ。」
「何でだ?」
「そこまでは俺も聞かなかった。」
「何だよそれ〜」


…琴子が言ってたのとは少し違う気がするが、みてみる価値はありそうだ。僕はお腹が痛いと学級委員に言って、教室をぬけだし、一階の、テレビが積んであった物置に向かった。



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