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翌日。
僕は情報通の友人の所へ訪れていた。
情報通の友人、深野明久はこの辺りの高校生のことに驚くほど詳しい。
彼女を見た感じが高校生のようだったから、明久に聞けばわかると思ったのだ。
正直、あまり訪ねたい人物ではないのだが、仕方がない。

「やぁ、海翔!終業式以来だねぇ。今日はどうしたんだい?」
「なぁ、明久。笠原秋葉って女子のことを知らないか?」
「笠原さんがどうかしたのかい?」

え?待てよ?

「何故お前が彼女を知っているんだ。」
「何故って。彼女は同級生じゃないか。うちの学年一の秀才だよ。確か、今は入院してて、休学中だと思うけど。」
「なんだと……?」
「というか、海翔は知らなかったのかい?」

あぁ、知らなかったさ。
まさか同じ学校の奴だったとはな。




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