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「終夜君?」

「あぁ失礼、君があんまり可笑しな事を言うからね」

そう言って顔を上げた賢斗の顔にはもう笑顔は無かった。
ただただ冷たい瞳で真希を見ていた。

「人が好きなくせに世の中が嫌いだって?可笑しな事を言うね、本当に!
君が嫌うこの世界を作ったのは、君が好きな人間じゃないか!
それを棚に上げて世界が嫌だなんて見当違いもいいとこだ!
あぁ、これだから俺は…」

この先に続く言葉を、真希はこの先何回も聞く事になる。








「人間が、大嫌いなんだ」










吐き捨てるようにそう言って賢斗は屋上を去って行った。

これが、真希と賢斗の始めての会話。






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