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後に残されたカイ達はアルやリオウにユカから聞いた話を伝えた。
「それで、俺達に実験材料になれってか?」
「まぁそういう事。
チャラ男は承諾したけど、貴方達はどうする?」
「僕は、構いません。
アルも戻ってきたし…」
カイの返答にユカは軽く頷くとアルに、あんたは?と視線を投げる。
「そこに行けばリミッターを外せるかもしれないんだな?」
「確証は無いけどね。
でもヒントは得られるはずよ」
「なら良いぜ、行ってやる」
あの男の世界を壊すと誓った。
大切なものを守ると誓った。
そのためなら…構わない。
三人のやりとりを見てたユアンが決まりだな、と言うと隣のアイリスも頷いた。
「では次の目的地はサグゼンだな。
とは言っても皆の傷もまだ癒えていないだろう。しばらくは各自休んでくれ。詳しい話は傷が癒えてからしよう」
各々アイリスの言葉に頷くと、今度こそ会議は解散となった。
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