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「じゃ、任務は成功したんだ。
改めて自己紹介すると、あたしはユカ。
れっきとしたレジスタンスの一員だよ、魔法は使えないけどね!」

どうやらさっきアルに馬鹿にされた事を根に持ってるようだ。

「…アルフレッドだ。
魔法が使えない事を威張るなよ」

「あ、あともう1人居るけど今は船酔いでダウンしてるんだ。
カイっていう奴なんだけど」

とアッシュが付け足す。

「ふぅん…
この船に乗ってるって事はアジトに帰るわけね?」


「その通り!
ユカも同じ?」

「ううん、あたしは途中のサグゼンで降りる。
ちょっと用があるからね」

サグゼンは商業が発達している都市の事だ。

「サグゼンには明日つくって話だけど…女の子の一人旅は危ないよ?」

「あんたなんかに心配されなくても大丈夫ですー
じゃ、あたしはこれで失礼するよ」

アッシュに向けて思いっきり舌を出してユカは船内に戻っていった。

「ユカももうちょっと女の子らしかったら可愛さ倍増なのにねぇ…」

「気色悪い事言うな、寒気がする。
俺も戻るぞ、カイをいつまでも1人にしておくのもなんだしな」

「あ、ちょっと、置いてかないでよアル!」

踵を返して船内に戻るアルをアッシュが慌てて追い掛ける。

その二人の背中を夕日が照らしていた――




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