息の根止めて
眼前の少女は唯沈着としていた。
死というものに現象以外の印象などないかのように。
「何を躊躇している?」
「恐れぬのですな」
少女が双鉞に触れる。
「太陽に比べれば、武器などあまりに脆い」
触れられた刃が、砂のように崩れた。
女は得物を失った手をとり、己が首へ添えた。
「人は、さらに脆い。さあ」
殺すがいいさ
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テーマ「人外ファンタジー」
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