自由倉庫 Freiheit ::短編未満A(兵長) 「いいか? 今日は絶対に兵長と会うなよ?」 「同じ場所に居続けるのは危険だ。部屋に閉じこもっていても絶対に扉を蹴破られるから、常に兵団本部を移動し続けるんだ」 「大丈夫よ、私たちが全力でサポートするから安心して」 上からオルオさん、エルドさん、ぺトラが私を囲んでまくし立てた。 わけがわからず、私は頭にクエスチョンマークを浮かべるしかない。 「ええと、リヴァイ班の皆さん……」 「おい、兵長が来たぞっ。手始めに作戦Bを決行だ!」 「了解!」 入り口を見張っていたグンタさんの言葉に、彼らは一斉に動き出した。特別作戦班の名にふさわしい動きだった。 ぼんやりとしていると、 「ちょっと失礼」 「わわっ」 私はエルドさんに抱えられ、窓から外へ。地上へ下りたわけではない。立体機動に移ったのだ。備品の無駄遣いではないだろうか。あとで怒られなきゃいいけど。 それにしても、どうして今日は兵長に会ってはいけないのだろう。 疑問は疑問のまま、波乱の一日はこうして幕を開けた。 ----- メモ整理していたら発掘。続きはありましたが結末が書いてなかった。リヴァイ班が書きたかったのだと思います。 back ×
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