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::まどろみの終わりに-幕間-(さよなら王子様第8話)

 城内へ入り込んだ巨人をどうにか撃退した結果、負傷したライナーを手当てするクリスタを見てはっとした。慌てて隣のベルトルトを仰ぐ。

「ベルトルト、怪我してない!? わたし、どこでも手当てするよ……!」
「……僕は怪我してないよ」
「ほんのちょっとでもどこか擦りむいてない? 棘が刺さったり、爪が割れたりとか!」
「ない」

 そこでコニーが、

「ユミルが擦りむいたらしいぞ。そんなに手当てしてえならやってやれよ」

 わたしは一応顔を向ける。

「ユミル?」
「いや、別にいい」
「だよね」

 大切な誰かへの想い――わたしとユミルは違うけれど同じだから、それだけのやり取りで充分だった。

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アニメseason2の第四話を見ながら。
 

2017.05.04 (Thu) 23:38
ベルトルト|comment(0)

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