自由倉庫 Freiheit ::まどろみの終わりに-幕間-(さよなら王子様第8話) 城内へ入り込んだ巨人をどうにか撃退した結果、負傷したライナーを手当てするクリスタを見てはっとした。慌てて隣のベルトルトを仰ぐ。 「ベルトルト、怪我してない!? わたし、どこでも手当てするよ……!」 「……僕は怪我してないよ」 「ほんのちょっとでもどこか擦りむいてない? 棘が刺さったり、爪が割れたりとか!」 「ない」 そこでコニーが、 「ユミルが擦りむいたらしいぞ。そんなに手当てしてえならやってやれよ」 わたしは一応顔を向ける。 「ユミル?」 「いや、別にいい」 「だよね」 大切な誰かへの想い――わたしとユミルは違うけれど同じだから、それだけのやり取りで充分だった。 ----- アニメseason2の第四話を見ながら。 back ×
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