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::その強さには説明がつく-幕間-(翼のサクリファイス・ストヘス区編第9話)

※アニメseason2の第3話の微ネタバレあり。
※夢主はデフォ名です。


「おいひいいいいいい!」

 ハンジ分隊長から労い込めて渡された芋をもぐもぐと頬張るサシャを横目に見ていると、

「――う!? うぐ!? ぐふっ!」

 苦しみだした。

「サシャ、はい」

 私が水袋を渡せば、慌てたようにそれに口をつける。すぐに詰まっていたものが喉を通ったようで、

「ぷはー! ありがとうございます、リーベさんっ」
「どういたしまして。――それからお疲れ様。まだ、全部が終わったわけじゃないけれど」
「そうですね、って、あれ?」

 笑顔の後に私を見て、怪訝そうな顔つきになる。

「リーベさんが着てるジャケット、紋章がない……。調査兵団のものじゃないんですか? それに、立体機動装置は……?」
「……ジャケットの予備がなかったから、これを。立体機動装置を身に付けていないのは、壁外調査の時の怪我が治りきっていなくて医療班から戦闘許可が出ていないから」

 もう調査兵として自由の翼を背負うことはないだろうな、と思った。兵団を去るなら当然だ。

 でも、今はそんなことを話している場合じゃない。南西へ向かう即席の班の出発の号令がかかった。

「気をつけて行ってきてね、サシャ」

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原作ではこの場にいないサシャがアニメでは登場していて、さらにサービス芋シーンが素晴らしかったので。この場面なら空白のところに入れても違和感なさそうかなと。
というか、ストヘス区編書いてたの2014年!?えええー!そ、そんなに時が……この頃から夢主って自由の翼ずっと背負ってないんですね……。
当時からは想像出来るはずのないあれこれが起きまくっていますが、長編原作沿いはこの夏でやっとついに完結なので見届けて下さる方はよろしくお願いしますー!
 

2017.04.18 (Tue) 22:31
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