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::もしも彼らを歌うなら(発明王シリーズ)

※シリーズ第一段完結後
※メタ発言注意

「今回は私マリアと恋人のソルム、前発明王のゼノフォンでお送りするわよ!」
「やるぜ!」
「それは構いませんが、なぜ主役二人ではなく私たち三人ですか?」
「いつかシリーズ第二段があったとしても舞台は849年で私たちの出番は限りなく少ないからだと思うわ」
「アンヘルだけが未来に行けるとかずるくねえ? 俺も行きてえな」
「仕方ありませんよ。諸々の都合や人数の兼ね合いもありますし。未来の技術は私も気になりますけれど――」
「さて、じゃあ歌を紹介しましょう!」
「無理やり切り替えたな」
「どんな歌ですか?」
「これよ! 『sprinter』!」
「『君と出会い叶わぬ夢を見た』とか初っ端から切ねえ……」
「ふむふむ、この世界に生きる上で味わう不条理や人間の無力さについても随所で考えさせられますね」
「極めつけはここ! 『君のいない道を僕は僕のため行くんだ』って…!」
「すげえいい感じにあいつらと合ってるな!」
「『僕がここに居た証は今もきっと君の瞳の中』も素晴らしいですよね」
「そうそう!」

 三人のやり取りに俺はため息をついて作業の手を止めた。

「――お前ら仕事の邪魔だから出て行け!」

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歌うならシリーズ第三段!
今回は彼ら「が」歌うならではなく彼ら「を」歌うならでした!
二人の場合、当人らより周りが盛り上がる。

普段あんまり作品にイメージソングない派ですが、これは珍しく書いてる時からありました。
 

2016.07.18 (Mon) 22:33
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