自由倉庫 Freiheit ::新兵一年目編P 無事に壁内へ帰還し、医療班の診断で当面は安静にとのことで書類仕事を任された。 やったことがないので一から教わる必要がある。そこで少しの間ハンジ班でお世話になることになった。 モブリットさんから教えてもらった通りに資料と書類をひたすら照合する。差違があれば、それを確認したり確かめてもらってから直す。他には記入された書類にサインなど漏れがないかをひたすらチェック。 黙々と行う作業は嫌いじゃないので続けていると、 「少しは休憩するといい」 モブリットさんがカップを机へ置いてくれた。 「ありがとうございます、でも大丈夫です。まだやれます」 「長時間続けるためにも休憩は挟むべきだよ」 「あ、はい」 促されて、紅茶を一口。 びっくりするくらいおいしかった。 目を丸くしていると、 「おいしい?」 「はい、ものすごく。モブリットさんって何でも出来――」 「いや、俺が淹れたんじゃないよ」 モブリットさんが軽く手を振った。 じゃあ誰が淹れたんだろうと気になったけれど、まあいいか。 ----- 不思議と一気に平和モードへ突入した。 さてさてついに!残り3話! back ×
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