自由倉庫 Freiheit ::もしも844年の邂逅後に彼らと再会出来ていたなら(断章の羽根if) ※夢主はデフォ名です。 「こらっ! イーザーベールー!」 少し目を離した隙に空っぽになっていたフライパンを振り上げれば、イザベルは慌てて後退する。 「勝手に食って悪かったって! だってすげえうまそうだったし腹減ってたし!」 「いつもそう言ってつまみ食いしてるじゃない!」 「リーベが作ったヤツ全部うまいんだから仕方ねえだろ!」 「仕方なくない! しかもあれ、まだ作りかけで途中だったのに! イザベルの食いしん坊! ちょっと、ファーランも黙ってないで怒ってよ!」 するとファーランはばつが悪そうな顔で、 「……悪い。俺も食っちまった。うまかった」 「えええ!?」 まさかの裏切りだった。 「兵長のお昼ご飯だったのに……」 私が呟けば、 「げっ」 「やべえ」 二人が呻いた。 兵長が来るまで、あと少し。 ----- もしも二人がずっと調査兵団にいたら、イザベルはつまみ食い常習犯で、夢主とにぎやかに過ごしていただろうなと。 back ×
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