自由倉庫 Freiheit ::もしも彼女が新リヴァイ班だったら(原作沿い長編if) ※夢主はデフォ名です。 疲れた。 俺だって疲れる。 地下の階段から上がると思わずため息が漏れた。 一人になるとそういった意味で気が緩む。 「…………」 広くもない隠れ家を歩いていると、見つけた。リーベだ。閉めていても隙間風が吹き込む窓に向かって工具を手に一人で格闘している。 「少しでも居心地が良くなると気分も変わりますよ」と今朝に話していたことを思い出す。 別にこいつを探していたわけじゃねえ。だが、会いたかった。 空虚だった胸が満たされるのがわかった。あたたかい何かが込み上げる。 奮闘している後ろ姿をそっと抱きしめれば、リーベが驚いたように振り仰いだ。 「兵長?」 労わるような声の響きだった。この状況にこの環境、こいつだって疲れているだろうに、微塵もその様子は見せない。 「どうされました?」 「お前がいて、良かった」 心の底からそう思った。 ----- 原作沿いでは迷うことなく彼らを離別させましたが、彼女が新リヴァイ班に加入していたらそれはそれで楽しかったかなとも思います。 back ×
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