自由倉庫 Freiheit ::喜ぶことをしたくなる(長編巨人中パロ・コンビニ帰り) ※巨人中パロ 簡単なあらすじや設定→こちら ハンジさんがアルバイトを始めたコンビニへ行ってみた。驚くなかれ、進撃中学校はアルバイトが許可されているのだ。 そして私はレジの前で悩んでいた。 「うーん……」 せっかくお邪魔したんだから何か買おうと思って目を付けたのが肉まんとあんまんだった。どっちにしよう。 「おい、さっさと決めろ」 「両方買っちゃったら?」 なぜか一緒に来たリヴァイさんに急かされ、ハンジさんに魅力的な提案をされた。私はますます迷ってしまう。 「二つ買うのはちょっと……もうすぐ晩ご飯ですし」 悩んで悩んで結局はあんまんを買うことにした。お会計を済ませたら次にリヴァイさんも財布を開けて肉まんを購入するから驚いた。 「何だ」 「いえ、何でもないです」 ご来店ありがとうございましたー、とハンジさんに見送られ、私たちは学校の下宿へ帰る道を歩く。夕方の時間なのに、この季節はもう暗い。 早速私は袋からほかほかのあんまんを出した。買い食いはよくないけれど、買い食いでなければ味わえないものがある。 「いただきまーす!」 もふっとあんまんにかぶりつく。が、残念。一口目では具にたどり着けなかった。 咀嚼して二口目に挑もうとすると、半分に割られた肉まんが差し出された。 「え?」 「持て」 「あ、はい……」 そしてリヴァイさんは半分残ったそれを食べていた。 私は戸惑うしかなくて、手の中の肉まんとリヴァイさんを見比べる。それから自分もあんまんを半分に千切って、片方をリヴァイさんに渡す。 「ど、どうぞ」 「ん」 受け取ってもらえてほっとした。顔が緩んでいるのが自分でもわかる。それからもらった肉まんを口へ運んだ。 おいしくて、あたたかかった。 ----- 巨人中パロすごく楽しいです。 back ×
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