自由倉庫 Freiheit ::巨人さんが転んだ(王子様シリーズ) 巨人さんが転んだ=だるまさんが転んだ+かくれんぼ ある休憩時間に『巨人さんが転んだ』ゲームをすることになった。ベルトルトがいたので、わたしはもちろん参加だ。 「ベルトルトはデカいから隠れにくいんじゃねえか? 鬼やれよ」とコニーの言葉で鬼はベルトルト。 つまりルールとしてはベルトルトが振り向いた時にベルトルトから見える位置にいなければいいのだ。以上。 参加者がスタートラインに並ぶ。ベルトルトがわたしたちに背を向けた。 さあ――ゲーム開始! 「ええと……『巨人さんが転んだ』」 遠くにいるベルトルトが素早くこちらを振り向く。言い終わる前に全員が隠れた。わたしも茂みに飛び込んだ。 「アルミン、肘が見えてるよ」 「うう……」 アルミンが見つかったらしい。覗き見れば、ゲームオーバーになったアルミンがベルトルトの元へ歩いて行って手を繋いでいた。何あれ羨ましい。積極的に捕まりたい……! 「わざと捕まったらお前の夕食サシャに回すからな」 わたしの考えを見透かすように近くで木の幹に隠れるジャンが言った。 その言葉に――わたしは笑う。 「ふっふっふっ」 「な、何だよ」 「ベルトルトがいるなら何を失おうと構うものか。恐れるものなど何もない。夕食などくれてやろう」 「誰だよお前口調が変わってるじゃねえか……!」 「次行くよー、『巨人さんがー転んだ』」 わたしは茂みを飛び出した。 ----- なぜか勝手に録画されてた番組で面白いゲームやってたので。 色々と突っ込みどころはありましたが、進撃サントラいっぱい流れて嬉しかったー! あと落とし穴に吹きました(笑)必ず落ちる(笑)からの形成逆転! back ×
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