自由倉庫 Freiheit ::朝はだめ(メイドさん後日談) ある朝のこと。 私は少し、怒っていた。 「朝に『こんなこと』をしてはいけませんよ、リヴァイさん」 すると彼はむっとしたように、 「朝だろうと昼だろうと関係ねえだろ」 「あります。せめて夜にしてください」 「お前は気にしすぎだ」 「あなたは気にしなさすぎです」 喧嘩と呼ぶにはあまりにも小さなものだが、穏やかな会話とは言い難い。 やがてリヴァイさんはため息をついて、 「じゃあ、夜なら良いんだな?」 「ええ」 私は頷いた。 「朝に蜘蛛を殺してはいけないのです。彼らは縁起が良いし、幸福を運んでくれるそうですからね」 ----- 後日談のワンシーンに使おうと少し書きましたが結局やめました。 back ×
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