自由倉庫
Freiheit


::触れ合うことの可能性(翼のサクリファイス原作沿いその後)

※夢主はデフォ名です。




「粘膜接触ですか」
「そう! 始祖を宿すエレンと王家の血を宿す者が『触れること』が鍵になる以上、単に肌を合わせるより深く触れ合うことで情報や力を引き出せる可能性は格段に上がると思わないかい?」

 ハンジさんの考え方はわからなくもない。でも、言うのとやるのとは大きな隔たりがあるわけで。

「……つまり、深く触れ合うというのは……」
「キスや性交ってことだね」

 がたん、と誰かが席を立つ音がした。

 顔を向ければエレンで、何も言わずに部屋を出ていく。話すに値しない、というように。

 怒っていることがありありとわかる背中を見送って、

「多感なお年頃に配慮が足りなかったかな? で、リーベはどう思う?」
「……ハンジさん。私に訊く前に、両隣の二人を何とかしてもらっていいですか」

 左隣に兵長、右にミカサ。
 二人の視線で今にも殺されてしまいそうな状況だった。

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粘膜接触って単に触るよりも絶対何かしら効果あると思うんですけれどねー、勲章授与式でエレンがヒストリアの手にキスした時とか。

キスで何かしら効果発動とか素敵だなあと思いつつもこの世界観じゃ絶対あり得ないですけれどね……エレンとヒストリアの組み合わせ好きだけどミカサも愛しいので複雑な気持ちになるからそれはそれでいいか……。
 

2019.05.18 (Sat) 00:01
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