liebe


自由闊達


進撃19巻感想

◆初っ端から前巻より危惧していた事態発生。
「獣の巨人はお前にしか託せない」とか団長に言われて「そいつの首で埋め合わせるとしよう」とか応じてるけど兵長一人で行っちゃ駄目だよ!皆で頑張ろうよ!「一人じゃどうにもならない」ってエレンも前巻で言ってたじゃないですか!猿とかあいつ絶対まだまだ奥の手持ってるよ!あああ怖いいい!

◆四足歩行の巨人も知性ありということで、最終局面に来てニューカマーとは中身はどんな人間でしょう。

◆壁上で対峙する鎧と団長が格好いい。団長による大人の余裕というか、まあ状況考えると余裕ではないだろうけれど揺らがない自信というか立ち姿がさすが素敵。
 相手の思惑を読んで苦笑するライナーも格好いいよ。この子まだ十七で団長の半分も生きてないのにこの頑張りを誰か誉めるべき。

◆神経網に意識を移したら脳が吹っ飛ばされたり項を切られてもとりあえず死なないとか巨人の力が厄介だな……倒せるのかこれは。
 やっぱり巨人は巨人にしか倒せない気がします。頑張れエレン、あとケニーが遺した注射を打たれる誰か。こうなるとあの人かあの人だなあ……うう……。

◆本誌と単行本の違いを見て、兵長の台詞「雑魚は嫌いだ」が「雑魚はそこにいろ」に変わってるのに何か納得。一気に優しさが出てる。
「弱い奴=すぐ死ぬ=雑魚=嫌い」の式だと兵長に合わない気がするし今まで死んだ兵士の立場はどうなるんだって感じなので「弱い奴=すぐ死ぬ=雑魚=(俺が何とかするから)そこにいろ」みたいな。
 雑魚呼ばわりとは何事かと思われそうだけど兵長の口は元々良いものではないし通常運転ではないかと。

◆団長……そこまでの想いがあるならいっそこの混乱に乗じて誰か数人くらいで地下室レッツゴー組があっても良かったんじゃないかな……と思ったけど無理ですね。指揮する人と戦力MAX組がいないと調査兵団即壊滅する。
 死体の山シーンでミケ分隊長とナナバさんとゲルガーさんいたのが嬉しいけど喜べるシーンじゃないから複雑な気持ちに……。

◆スピンオフ作品『悔いなき選択』のワンシーンっぽいのが出てた(あの時は雨降り後だった気が)けど、原作にとってあれは正史扱いなのか。原作は原作で兵長と団長の出会いとか読みたいのですが、展開的にもう無理かなあ……。

◆雷槍は撃つだけじゃなくてピンを抜くのが肝ですね。いつか誰かが雷槍ごと死なないことを祈る。
 雷槍の説明を聞いている時にマルロがすっかり調査兵の一員だなあとしみじみ。馬を守る新兵組では周りを叱咤したりして一番頑張ってるよ。

◆マルコの死の真相がこのタイミングで明らかに!アニメ版の印象だと「何か見たのかなー」って思ってたけど実際は「聞いた」だったようで、ライナーとベルトルトに対してアニ同様に「ふざけるな」な気持ちに……もっと会話には気を付けようよ……あの時も状況が状況で抜かったんだろうけれど……。
 コニーを助けたアニの行為がここで持ち出されるとは……。

◆ここで注目したいのはベルトルト。マルコに話は聞かれるわ巨人が近づくわのピンチでアニに対する好意にも度合いとか優先順位あるだろうし仕方ないだろうけど私がアニの父親なら「お前にアニはやらん」って言う。
 だってこんなことになってアニ泣いちゃってるよ!ベルトルトも泣いてるけどさ!

◆もちろん誰よりも無念でやりきれないのはマルコですけれどね……。
 この真実をジャンが知ることはないんだろうな……その方がいいのかなって気もしますが……。

◆ライナーの口振りと胸を叩く動きでもうユミルはきっと生きてないんだろうな……と思います。うん……そっか……つらい……。

◆樽にいましたベルトルト。中はクッションみたいなやつ詰めてるとはいえぶん投げられてなかなかのアトラクション。

◆猿の人はジーク戦士長とのことで、兵士長の対みたいな感じなのでしょうか。ライナー曰く兵長に比べて戦士長はかなり強いみたいですが、とりあえず戦士長を戦長と略したらよくわからない存在になりますね。
 この人は壁内に特に思い入れないから、若者二人と違って苦もなく非情になれると思うので今後何をやらかしてくれるのか超不安。

◆「愛しのアニの元まで〜」で照れてるベルトルトが可愛い。「王子様だと誤認するはずだ。たとえお前でもな」の誤認扱いに吹いた(笑)こんな軽口を交わすシーンずっと読みたい……。

◆アルミンの「話をしよう!」がマルコの最期を思うとあってよかったけれど、もちろんそれで解決することじゃないから難しい。

◆「君たちは大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思ってる」とかもうそんなに壁中人類は死滅しなきゃいけないんですか。
 善悪の基準なんて人それぞれだし状況に応じて簡単にひっくり返るし、そもそも基準自体が人間が勝手に設けているだけの価値観だとはいえ、一体何をやったんですかレイス家の皆さんというか初代。

◆ベルトルトVSミカサがどちらもめちゃくちゃ格好いい。そういえばベルトルトって卒業成績3番でしたね!その実力に恥じない動き!

◆「だって世界は残酷じゃないか」進撃ワードと共に超大型巨人ついに光臨!威力がはんぱない……。

◆落ち着こう。ハンジさんは大丈夫。だってほら、この人何回か戦線離脱しかけてるけど(11巻と16巻)、無事だったりすぐ元気になるし。問題はモブリットさんだ。この人と他の兵士多分やばい。まじか。ああ。

◆ここで一気にあれだけいた兵士がいなくなったのかと思うと……トロスト区奪還作戦とか王政へのクーデターってすごくいい作戦だったよね……誰もがそれぞれ出来ることをそれぞれ頑張ってる感があったというか……。

◆そして嘘予告……これはあかんやつやで……これ嘘予告でも結構つらい絵面やで……。

 次巻くらいで取り返しの付かない何かが起こるんだろうなと思います。

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10th.Apr.2016


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