liebe


自由闊達


悔いなき選択OVA感想

【前編】
◆階段やら日光やら地下街設定に凝ってるなーと思ってたらイザベルとの出会いからスタート。そこからですか。

◆手始めにこの鳥が何らかの形で惨殺されるんだな、前半のシリアスシーンはそこだ、覚悟しようと構えて見てたらこの子普通に元気になって自由に飛び立った(笑)どうやら私は心にかなりのバリケードを築いて見ていたようです。

◆イザベルは「俺」の一人称が好みだったので前編は「あたし」に少しがっかりしたのですが、後編は「俺」になってた!短い間に何があった(笑)兄貴の影響?別に良いけど統一感とか気にしなくて大丈夫なのか……。

◆ヤンにひたすら苛々。この人はなぜ自分が病院へ行けるかわかってないと思うけどそれが苛々しました。突然現れたお金持ちが理由もなく助けてくれるとか世の中にも地下街にもそんなうまい話はないだろうに、なぜほいほい連れて行かれるのか。そりゃあ治療に打つ手なしで彼としては藁にもすがる状況かもしれないけれど。ロヴォフよりヤンに腹が立ちました。

◆予告通りやはり立体機動には盛り上がりましたねっ。
 エルヴィンが不敵に笑ってからの調査兵団の追撃は音楽も相まって逃げたくなるような気持ちに(笑)何だか悪の手先感が出ていて面白くもありました。全員逃げろー!って叫びたくなる。

◆ミケの一瞬の構えが素敵すぎた。突きの構えと呼ぶのでしょうか。かっこいいなー。

◆地下だけで前編の話が終わったことに驚き後編へ。

◆とりあえずリヴァイの地下街ルックが可愛かったです。あと予告の時から思ってましたが原作の時間軸より若いとわかるのがすごく良い。目元とかがそう感じさせるのでしょうか。

【後編】
◆尺の心配がありましたが杞憂だったかなと。そこそこ無理なく収まったような。
 欲を言えばお掃除姿が少し見たかったです(笑)まあ、あったらさすがにサービスすぎるか。ファーランが敬礼間違えるシーンはありましたね。何気に好きなやり取りだったりします。

◆ハンジ&モブリット!あんまり絡まなかったけれど出てきて話してくれたことが嬉しい。

◆おさげ髪の子がものすごく活躍してたなーと。そういえばあの子出ませんでしたね、サイラム君。

◆この世界に腹巻きあるんですか(笑)このやり取り可愛くてつらい。

◆漫画版で命運を分ける選択シーンは雨の中でしたが、OVAは夜空の下でしたね。

◆「いつでも三人で乗り切った」ってイザベルは出会ってまだ日が浅いんじゃなかったっけ…とか思いながら、予告でもあったけど笑みを見せる兵長がここに!

◆ついに壁外調査ー!
 二人の死はあっさり、呆気なさすぎたようにも感じましたが、見返すとそれが逆に効果的なのかなと。生きていた誰かが次の瞬間にはどうなるかわからない世界観や強いはずのリヴァイの無力な一面を強く感じられるし。目の前で死なれるのも大ダメージになっている漫画版も好みですが、これも良い展開に思えました。無理なく流れが尺に入ったのもこの呆気なさのおかげでもあるし。

◆怒り狂い叫び屠るシーンは凄まじかった……ただ殺すんじゃなくて、殺し尽くす感じがまた……胸が痛い……。
「え、あの、兵長ですか?」な違和感もわかりますが「これはこれで良いんじゃないか」と感じました。だって落馬したり瞳を大きく揺らしたり地に膝をついたりする姿とか原作じゃまず見られませんよ!好きなキャラクターだから何でも良いというわけではなく、いや、何でも良い時もあるけど(笑)私はこの作品はこの作品で、このリヴァイはこのリヴァイで良いと感じました。
 そもそも原作の兵長と悔いなきのリヴァイは別物で考えるのもまた正しいかなと。

◆悔いなきVN版の原作自体、ニトロプラスさんが書いたみたいで諫山先生がどこまで関わってるのかいまいちわからない、そこがこの作品の立ち位置や関係を難しくしているような、私が難しく考えているだけのような。

◆首を跳ねても巨人がすごく元気。やっぱり急所はうなじなんですね。

◆顔に伝う雨が涙を流しているように見える演出はあるある手法ですが良いですね。この人は泣かないだろうと思いながらも泣いたかもしれない感じに胸が苦しくなります。

◆死体にそんな力を入れなくて良いよと思うくらいにアニメスタッフ頑張ったなと。頑張りすぎだよ…!

◆エルヴィンの台詞はやっぱりいまいちよくわからなかったり納得出来なかったり。無様とは何を指しておられるのか。後悔に囚われるなはわかるけど正直この辺り流し見です。そのうちちゃんと見よう。

◆フラゴン分隊長の死体はありましたがおさげの子はどうなったんだろう……多分お亡くなりになったんだろうな……あああ。(追記:拍手メッセージで教えて頂いたシーンを覚悟して探したら、いらっしゃいました……あああつらい)

◆前編にも流れたラストの音楽が悔いなきのテーマ曲なのでしょうか。わかりませんが、とりあえず終わった!お疲れ様!な気持ち。
 ラストに壁をくぐりながら仰いでいる時の表情が何だか好きです。すごく。壁を出ればその表情は消えているのがまた良い。

【総括】
◆原作を読んでいると兵長は人類最強と呼ばれていても力及ばない点が多々あって(例:三巻の名もなき兵士、七巻で班壊滅、十四巻ではすぐそばにいたニファも助けられず)、悔いなきでもすでに強いけれど無力で、イザベルとファーランを助けきれずに喪い、大切な人を守りきれない印象に拍車がかかりました(四巻、七巻のようにエレンミカサらは例外)。
 スピンオフくらい幸せになればいいのにー!(原作と辻褄合わせるならイザベルとファーランはどうにか生き残って何かしら色々考えて兵団を出るけど「これから生きる場所は違えど同じ世界だしいつかまた会おうぜ離れても仲間だ」みたいな無理やりでも前向きな別れエンドとか)とかちょっとは思いますがそんな気休めが出来るはずのない残酷な世界……。

 誰でもいいからこの人を幸せにして欲しい。そう思いました。

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3rd.May.2015


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